【最新事例】企業の歩みを、壁一面に。周年記念を「年表ウォールアート」で共有の力へ。
■Scene:きっかけは“1枚の年表”
「うちの会社、来年で創立30周年なんですよ」
そう語ったのは、ある中堅メーカーの総務担当者さん。
節目を迎えるにあたり、これまでの歩みを何か“かたち”にできないかと模索していた。
社史の記念パンフレットを作る案もあったが、「せっかくなら、もっと社員みんなの目にふれるようなものにしたい」という思いが湧いてきた。
■Challenge:見えない「歴史」をどう見せる?
記念誌やスライド資料では、保管されるだけで終わってしまいがち・・・
そんなもどかしさを感じていた。
新人や若手社員も増え、昔の出来事を知らない社員が多い中、企業のDNAをどうやって共有していくか。それが、大きな課題だった。

■Solution:壁に歴史を描くという選択
KABELabが提案したのは、「年表をグラフィック化し、壁紙として施工する」という新しい周年のかたち。
創業からの主な出来事をピックアップし、企業カラーや商品写真なども盛り込んだダイナミックなデザインを設計。
社内エントランスの壁一面に「語るグラフィック」が誕生しました。

■Creation:グラフィックができるまで
はじめに行ったのは、創業当時からのヒアリング。
創業者の想い、新商品の発表、海外進出など、時代を重ねたストーリーを整理し、
KABELabのデザイナーが「年表」と「ビジュアル」の融合を図った。
単なるテキストの羅列ではなく、社員にとっても親しみやすく、かつ誇りが持てるデザインを意識した。
■Impact:変化した空間、芽生えた会話
完成した年表ウォールアートは、社員の行き交う空間に設置された。
毎日見かけることで、
「この商品リリース、2005年だったんだ」「ここから海外に進出したんだね」と、社内に自然な会話が生まれるようになった。
来訪者にも会社の歴史を“語らずして伝える”ことができる空間が完成した。
■Comment:担当者の振り返り
「紙で残すよりも、ずっと強い“記憶に残るメディア”になったと感じています。
社員が過去を知り、語り合い、これからを描く・・・そんな循環が自然と生まれました。壁の力って、すごいですね。」
■Visual Before/After
BEFORE
・年表は社内資料にとどまり、共有される機会が少なかった
・周年事業も一過性になりがちだった
・歴史を語る空間がなかった
AFTER
・オフィスの壁が語るメディアに変化
・社員同士の会話や理解が深まった
・来訪者にも会社のストーリーを印象的に伝達できるように
















